Law and Order ストーン降板
ベン・ストーン降板騒動のトリビアです。この事件のそもそもの起こり、つまり1993年に司法省が暴力的なテレビ番組を規制しようとしたとき、名指しで非難されたドラマが二つあり、Law & Order ともう一つがこの Murder, She Wrote (“殺人、と彼女は書いた”)…
予告していたとおり、マイケル・モリアーティの日記 The Gift of Stern Angel から、ベン・ストーンとの別離の部分を引用しましょう。以前に「ベン・ストーンとの最後の日々」で紹介したように、L&Oの撮影が終わる直前、モリアーティは次の舞台『マイ・フェ…
Obviously, you don't know me. You never did. 君は私のことを全然わかっていない。今までも一度だって。エピソード4-8 American Dream 「過去から届いた挑戦状」のラストシーンで、ジェリコ・イバネク演じるフィリップ・スワンにベン・ストーンが言う台詞…
きのうの新聞記事より。「現実がテレビの犯罪ドラマを台なしに」というタイトルです。ネットワーク局のFOXでは、1月から新しい犯罪もののドラマが始まったのに、コネティカットの銃乱射事件が世間の記憶に新しいせいでおおっぴらに成功を祝うことができない…
俳優さんにとってイメージは大事だけれど、特定の役のイメージが固定されてしまうのは危険なこと。マイケル・モリアーティもどこかで「以前は来る役といえばナチ将校か、意志の弱い夫(浮気夫)ばかりだった」と言っていました。ナチは『ホロコースト』のイ…
マイケル・モリアーティの著作The Gift of Stern Angels のうち、94年4月、おそらく14日からの数日間の日記です。この日は特に忙しかった。午前9時から午後4時半までマイ・フェア・レディの稽古、そのあと夜中近くまでLaw & Orderのラスト・エピソード"Old F…
今まで、モリアーティの政治的意見についてはほぼ無視してきました。私自身それほど政治に興味がないのと、彼の主張にほとんど説得力がないためです。しかし前回の記事の通りL&O降板に関わっている以上、まったく触れないわけにはいかないだろうと思ったので…
ふたたびマイケル・モリアーティの著作 The Gift of Stern Angels より。この日記の始めのあたりにエピソード4-19 "Sanctuary" が制作されています。台本が届くところから、リハーサル、そして撮影の数日にわたって書き込みがあります。台本が届いた日。これ…
マイケル・モリアーティの著作 The Gift of Stern Angels は、1994年1月7日、彼がLaw & Order を去る意志を番組側へファクスで通知する場面から始まります。本書はその日から94年の終わりまでの日記となります(ただし最初の章以外、日付は入っていない)。…
降板騒動話、まだ続きます… 今度はどちらかというとビジネス・サイドについて。ディック・ウルフが実際に語ったとされる言葉に、"actor-proof"というのがあります。うまく訳せないけど、water-proof(防水)やbullet-proof(防弾)と同じく、俳優に起因する…
では、「最後のひと押し」となった降板騒動について、ネットからわかる限りの背景を。出所の怪しい情報もありますので、何が事実かはわかりませんが。93年、時のクリントン政権は犯罪撲滅キャンペーンを開始しました。ジャネット・リノ司法長官はテレビ番組…
この人になぜ魅かれるのか…その人生が舞台以上にドラマチックだからかもしれません。 70年代はじめ、マイケル・モリアーティは「もっとも期待される新人俳優」の一人だったそうです。ハリウッドの主流ではいまいちだったが、舞台やテレビシリーズで活躍。90…