Bang the Drum Slowly サウンドトラック

 
先月注文したビニール盤、約束どおりCDコピー付きで届きました。
十数曲入ってますが、"Street of Laredo" をもとにした主題曲と、“ブルースのテーマ”、それに "Look Before You Weep" のバリエーションが主です。

"Look Before You Weep" は、映画ではシンギング・マンモスがテレビに出て歌ってた曲ですね。
アーティスト名にマイケル・モリアーティの名前が入ってたので、このパフォーマンスがフルで入っているかといちばん期待してたのですが・・・ でも入ってなかった。

それは残念だったのですが、曲を聴いていると映画のいろんな場面がよみがえってきます。

“メインテーマ”はオープニングに使われている音楽で、"Streets of Laredo" をアレンジしてあります。最初のドラムロールと一緒に、ヘンリーとブルースが二人でランニングしているスパイクの足音まで聞こえそう。途中で2度ほど入る鐘の音が泣けます。

"Driving South" は冒頭、ヘンリーとブルースがミネソタ州ロチェスターのメイヨー・クリニックからジョージアのブルースの実家まで車で帰る場面です。映画ではほんの数カットでしたが、原作では二、三日かかるこの行程のあいだ、二人が言葉少なに現実を受け入れようと努力する様子が描かれます。

“ブルースのテーマ”は素朴な感じのメロディ。これが最初にかかるのは、ブルースが夜中に実家の庭で自分の新聞記事を燃やしているところです。

“ヘンリーとグース”というタイトルのトラックは、モリアーティとトム・シニョレッリの会話のバックで、球場のハモンドオルガンが "Look Before You Weep" を弾いているというものでした(このせいでアーティストクレジットに入っているらしい)。

この曲は映画のために書かれたオリジナルらしく、シンギング・マンモスのシーンでギターを弾いているのが作者だという情報があります。

ギター弾きの新人キャッチャー“パイニー”が雨の日に歌う "Streets of Laredo" はそのまま(台詞も含めて)入っております。この俳優はTom Lignon というひとですが、いつも映画に出るたびに歌いたくて仕方のないモリアーティは羨ましかったんじゃないかと思います(笑)

原作と音楽のおかげで、この映画にまたハマってしまい、一場面ずつレビューしたい気分になっています。『ホロコースト』が終わってからですね・・・