Law & Order 4-13 Breeder 「彼女が出産する理由」

 
スパドラでやっている再放送、シーズン4がだんだん進んでもう後半に入りました。放送予定を見ていてなんとなくブルーになるのは、4-13 Breeder の放映が近づいているせいです。

このエピソードでは、その後の降板騒動につながるモリアーティの変調が表れている場面があって、しかもその話を監督(アーサー・フォーニー)がばらしたため、ネットのあちこちに残っております。内容は、このときの彼は躁状態だったらしくて真顔でセリフを言えなかったというものです。

問題の場面は、審理の合間、裁判所の横出口で被告弁護人がストーン&キンケイドを後ろから呼び止めるところ。

Ben. No matter what judge Sanderson thinks, motion alone doesn't get you a conviction.
ベン。判事がどう考えようと、申し立てが認められただけじゃ勝てないわよ。

I've established my prima facie case. And that's all I'm concerned about.
一応の訴因は確立した。それで十分と思っているが。

Yeah, well, I would not count my chickens just yet. I've just added a new witness to my list.
皮算用はまだしない方がいいわ。新たな証人を追加申請したから。

Oh?
ほう?

Mr. Savitt will be taking the stand. Have fun.
サビット氏が証言するわ。お楽しみに。

普通の会話なのに、「皮算用は〜」のあたりでストーンがにやぁ〜っと笑ってしまってます。ごまかしてはいるものの、そうとう変な感じです。その次の場面、サビット氏への反対尋問でも、ともすると頬が緩んでくるので見ていてはらはらします。

このエピソード、いつ撮影されたものかは知らないのですが、放映日からしておそらく1993年11月18日のリノ司法長官との対決の直後あたりじゃないかと思っています。

IMDbで放送日を調べると、だいたいどのシーズンも9月から11月までに10エピソード前後を放送、12月は休み、1月から残りを放送というスケジュールらしい。シーズン4はエピソード10が1993年12月1日に放映されたあと、1994年1月5日にエピソード11で再開しています。4-13の放映日は1994年1月19日。

1994年の彼の日記と放映日を突き合わせてみると、だいたい放映の5週間前には撮影完了しているようです。(たとえば、4-22の放映日は5月25日、最後の撮影が4月19日。)撮影開始はさらに1-2週間前。また感謝祭やクリスマスをはさむ時期は1週間くらいリードタイムが延びるかもしれない。この辺を考慮に入れてこのエピソードの放映日から撮影時期を逆算すると11月の最終週ごろとなります。

・・・・・なぜエクセルの表まで作ってこんなつまらない日数計算を延々としているかというと、やはり直視したくないので現実逃避(泣笑) シーズン4は悲しいです。エピソード1からすでにリノ長官との対立が暗示されているし、シーズン前半はわりと面白いけど、この13あたりからストーンがなんとなく鈍い感じになっていく。17がプロデューサーとの対立を決定的にした「大騒動」。お別れエピソードの19と22が傑作なのは救いだけれど。

この頃のマイケルの気持ちとか、ストーンの気持ち(これは想像するしかないけど)を考えると、なぜかきちんとお別れを言わなきゃ・・・という追い詰められた気分になってしまう。放送が終わっても、DVD(録画テープもあるけど)をかければいつでも会えるのに、変ですよね。