Law & Order 4-5 Black Tie  「葬られた真実」

 
ドナルド・トランプを思わせる富豪がインスリンを過剰投与されて死亡、疑われた夫人は金にものを言わせて有力な弁護士(どっかの教授)を雇う、という話。ストーンがこういう支配的な女性にとことん反発するのはお約束!今回もムキになって怒ってます。それと、DVDにボーナスで入っている削除シーンに、ストーンが自分の正義へのこだわりを吐露する台詞がありました。

裁判の途中で、教授は仕事を控えの弁護士に任せてしまう。どうやら上訴を狙っているらしい。夫人が証言したあと、キンケイドとストーンがオフィスで喋っている場面。「むこうの狙いは上訴審だ、今から対策を講じよう」「評決もまだなのに?」「2時間で出る、評決後すぐに上訴されるぞ」という会話の後が、削除されたシーンです。

Suppose so, we wait for a couple of months before we open a champagne.
それでも、2、3か月後には勝利を祝えると思いますが。

Unfortunately, Mr. Rothenberg is only committed to the law, and I'm stuck with the concern for the justice (shrugs). And it gets him a certain advantage (smiles).
残念ながら、ローセンバーグ教授は法律のことだけ考えているのに対し、私は正義を守りたいという思いにとらわれている(肩をすくめる)。だからむこうが有利なのさ。(微笑してみせる)

その言葉通り、評決後、弁護側は即座に上訴。「法の拡大解釈は好きにやればいいが、もっとましな依頼人を選んだほうがいい」というストーンの嫌味に対して、ローセンバーグ教授がこう返します。

My only concern is the law. I'll leave justice to a more majestic authority.

このセリフ、「私が関心があるのは法律だけだ」はいいとして、後半はどうなんでしょうね。「正義は a more majestic authorityに任せよう」って、私は神のことを言ってるんだと思ってたんですが、字幕では上訴審のこととしてました。迷うところです。

金持ちの弁護人が「探偵に2万ドル払える人とそうでない人では正義の質が違ってしまう」という主張をするのも皮肉ですが、結局それが通って弁護側の勝訴。

そして、ストーンは思った通りあきらめが悪い(笑) シフとの反省会で、3対2だったからもう一度押してみようとか、注射器が証拠として使えなくても”高カロリーの食事をとらせ、インスリンの過剰摂取に追いやった”とすれば悪意ある殺人でいける・・・とかいろいろ言う。

シフに却下されると「引き下がれと?!」と声のトーンが上がります。シフ 「何度やっても上訴されて負けだろう。こちらには法がある、証拠もある、だがあの女には金という味方がある」 ストーン、首を振って画面から消えてしまう。どこへ行った?まあ自分のオフィスに帰ったんでしょうが、ふてくされてどこかご飯でも食べに行ってそうな感じもします(笑)

タグの会話にもおまけシーンがついてました。「いつか彼女のことを忘れられますか?」 「いや。無理だな」 放送ではストーンがちょっと笑って幕ですが、このあとキンケイドが「そうですか」というように微笑むところが映ってました。ストーリー的にはこれがあった方がいい気がしますが、キンケイドのショットで終わるのは誰かが許さなかったんでしょうか・・・