歌うベン・ストーン  「嘘は罪」 "Miles"

 
Law & Order 番外編です。先日、「モリアーティがストーンに歌わせたがったけれどプロデューサーに却下された」という新聞記事を読んで、それで思いついたシーンがまた頭を離れなくなってしまった(笑)

設定としては1-5『冤罪』あたりですかね。妻と愛人が共謀して夫を殺した話です。この二人組が逮捕されるとあっというまに互いへの愛情を捨て去り、嘘を並べて相手を売ろうとすることに、ストーンはすっかり嫌気がさしています。そんなある日、仕事帰りにたまたま入ったバーで片隅にアップライトピアノがあるのを発見。はじめは黙って飲んでましたが、ほかにお客もいなかったので、我慢できなくなってピアノの前に座ります。

「愛してる」は本気で言って
なぜなら嘘は罪だから
あまたの法が破られたのは
ただその言葉のせいだから

スタンダードの「嘘は罪」。でも三行目の歌詞は、職業柄間違えてしまったのかわざとなのか。
本物の歌詞では、破られたのは"laws"「法」じゃなくて"hearts" 「恋」です(笑)



別の日。このあいだと同じバーについ来てしまったストーン。今日はちょっと混んでますが、バーテンダーが前回「また弾いていいよ」と言ってくれてたので、自作の曲を歌うことにしました。

演奏が終わるとカウンターの前の人ごみから女性が歩み寄ってきます。「ベン、あなたなの?」 弁護士の誰かのようです。 「あなたがピアノを弾くなんて、法曹界の誰も知らないわよ」 「い、いや、知り合いがいるとは思わなくて」 「わかった、秘密にしておいてあげる、スコッチ一杯で」 

この弁護士さんが誰かとか、この後どうなるのかとか、それは読んだ方の好きにおまかせします・・・

この場面の曲のイメージは、以前に Live at Fat Tuesday's の記事に書いた"Miles"。動画サイトには同じ曲の、 Reaching Out バージョンが上がってますが、ライブ盤のほうがずっと洗練されていて弾き語りに似合いそうです。