The Equalizer 3-5 「再会」 その1

 
冒頭、スーツ姿にトレンチコートを手にしたマイケル・モリアーティが、記者に囲まれてマンハッタンの高位裁判所の階段を下りてきます。あれ、番組を間違えたかな?と思う一瞬です。が、よく見るとその表情はおだやかでベン・ストーンとは違うし、喋り方にはなんだかヨーロッパふうの訛りがある。話の内容からすると、どうやら東欧の科学者が学会でニューヨークを訪れているという設定らしいです。(でも、なぜ裁判所にいるのかは説明なし、たぶん脈絡もなし・・・)

キャピック博士にはロシア人のボディガードが二人、ぴったりとくっついています。黒塗りのリムジンに乗せられて街中を走る間、博士は物珍しそうに、あるいは懐かしそうに、窓外を眺めている。7番街の交差点で停まったときに、車の窓を拭いて小銭をせびるホームレスが寄ってきます。ボディガードたちが追い払おうとしている隙に、車から飛び出して地下鉄への階段を駆け下りる博士。チェコからやってきたばかりの博士がなぜマンハッタンでそんなに的確に行動できるのか?

博士はさらに改札をひらりと飛び越えることまでやってのけます。マンハッタン名物、ターンスタイル・ジャンプ!だから、ニューヨーカーじゃないのにどうしてそんなに器用なんだってば。

追いかけてきたロシア人たちはターンスタイル(あの、手で押して回すバーです)の使い方がわからず引っかかって出遅れます。博士は地下鉄に飛び乗り、追手をまくのに成功。ちなみに駅名は Chambers St. 今はなきWTCに最寄の駅でした。高位裁判所からもそう遠くないところ。

ここでオープニングテーマにカットです。さて、逃げ出した博士の行き先は?彼は亡命を希望するのでしょうか?