The Equalizer 4-15 「星の炎」 その4

 
マコールから「かつて友人だったが、今は自分の命を狙っている人物」の名前を訊かれたセティは答えません。しかし、ミッキーが答を調べてきます。クリントン・ブランダウアー博士、エアロダイメンションズ社の元技術部長で、ロケット事故の直後、執行役員にスピード出世している。セティとは以前チームを組んでいた仲だ。

エアロ社の株主総会があることを新聞で知ったセティは、ある覚悟をします。隠してあった資料を取ってくるようアンバーに頼み、元のねぐらで落ち合ってこんな話をする。

The Confederation meets today. Quaton is right, I've gotta stand up against them. This will give me power.
きょう、“同盟”の会議がある。クォトンは正しかった。ぼくは奴らと対決しなきゃならない。これが力になってくれる。

セティを心配するアンバーに、何かあったらあのディスクを海に捨てるように言って、

And no matter what, I will always be with you.
どんなことがあっても、ぼくはいつも君と一緒にいるよ。

Don't lie to me, Seti! Gone is gone, I know that. I know better than anybody!
そんなのウソだ、セティ!いなくなったら、それでおしまいでしょ!それくらい分かるもん!

Listen to me. We will always be together. And remember all you have to do is go to the rooftop and get very quiet. And I'll be there. In the starlight.
よく聞いて。ぼくらはずっと一緒だ。覚えておいて。ぼくに会うには、屋根に上って、静かにしているだけでいい。そうすれば会いに来るよ。星の光に乗って。

But you can't see starlight from the city! Stop lying to me!
だけど、ニューヨークじゃ星の光なんて見えないよ!ごまかさないで!

Don't, Amber. Please don't. You must believe in me, Amber. You must believe in me. And you will. I know you will.
(泣きじゃくるアンバーを抱き締めて)泣かないで、アンバー。お願いだ。ぼくを信じなきゃだめだ。信じてくれるよね。きみはきっと信じてくれる。


エアロ社のビルのエントランスでマコールと会うセティ。ホームレス姿のままですが手には資料を握りしめています。大丈夫かね、セティ?と訊くマコールに答えます。

ぼくの名前はウェイン・バージルだ。

二人はそのまま株主総会が行われている上階の会議室へ。ブランダウアー博士が合併発表と株価急騰の話で喝采を浴びている。そこへウェインが歩み寄って真相を語り始めます。みなさん、私はウェイン・バージル、ベガ−1ロケットの技術者でした。事故の原因は欠陥ノズルなのです。圧力が上がり、亀裂が生じた。そして何人もが炎に包まれて死んだ・・・・・ ざわめく株主たち。

しかし、ウェインの話はだんだん本筋からそれていきます。でも私達はみな、炎の中で創られたのです。星の炎のもとに、われわれは一つなのだ・・・・・ウェインはいつのまにかセティに戻ってしまっているんです。

仕方なくマコールが話を引き継ぎます。ここに、事故の真相を示す証拠がある。隠蔽工作の張本人はブランダウアー博士だ。このことを発表すれば合併は白紙となり、エアロダイメンションズの株価は暴落するだろう!

ランダウアー博士はその場を逃げだそうとしますが、株主たちに取り囲まれ詰め寄られる。それを見たセティは友人を守ろうとします。

When will you humans ever learn to forgive?
あなた方人類は、いつになったら許すことを覚えるのか。

(株主の一人)Forgive?  許すだと?

Yes, forgive. Come with me, Clint.
そう、許しだ。一緒においで、クリント。

ランダウアー博士と二人で会議室を出ていくセティ。だまって見送るマコール・・・・・


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ここまでで、話の大筋は終わり。クライム・ストーリー的には株主総会の場面がクライマックスですね。あと残っているのは最後の場面だけ。でもここにセティの物語としてのオチがあるんです。長かったですが、次回やっとそこにたどりつく予定です・・・

ひとつだけツッコミ。陰謀の証拠としてマコールが手に持っているのは書類が数枚とフロッピーディスクが1枚です。時代とはいえ、あれじゃ1MBくらいのデータしか入らないのでは(笑)