Law & Order CI 2-3 Anti-Thesis

 
「ニコール・ウォレス」で検索して辿りつく人が急に増えたのでどうしたのかと思ったら、このエピソードがDLIFEで放送されたのですね。この話、ゴーレンの宿敵ニコールの登場が衝撃的だし、話もよくできていて、L&Oクリミナルインテントの中でも人気ベストに入るんだろうなと思います。

一番すごいのはもちろん取調室でのゴーレンとの対決ですが、私が気に入っている場面がその前にあります。ゴーレン&イームズが研究室の錠前を取り替えてニコールをひっかける。ニコールには刑事たちのトリックだとわかっているが、それを暴くには自分が学部長を殺した真相を話すしかない。イームズが獲物をいたぶるように尋ねます。

And you know what that's called, you being an expert on the modern American novel and all.
現代アメリカ文学の専門家としては、こういう状況をどう呼ぶかはよく知ってるはずよね。

私も専門家じゃないけど知ってる。キャッチ-22です。ジョセフ・ヘラー作品。だからニコールはこう答える。

Yes, well, I never much cared for Heller.
もちろん、でもヘラーは好きになれなくて。

弁護士がカーバー検事補のオフィスにやってきて人身保護令状(この前、プライム11-16で覚えたばかりの単語だー)を請求すると言い放った後の場面がクライマックスです。

取調室でゴーレンがニコールと対峙している。互いの手の内をさらけ出した後で、二人はソウルメイトを見つけてしまったことに気がつく。傷口をえぐり合うようなゲームを始めると止まらない。ほとんどセクシュアルなやりとりが続き、もう少しでニコールが落ちる・・・というところで弁護士がやってくる。が、ニコールは取調室を去る前に自分の正体についての手がかりを言い残します。自分が誰なのかを、どうしてもゴーレンに理解してほしかったらしい。


私はCIはシーズン2までしか見てないので、このあと2-23で再登場するところまでしか知らず、ニコールが最終的にどうなったかは知らないのですが・・・ この最初のエピソードの緊張感を超えるのはなかなか難しいんじゃないかと勝手に思っております。