歌うベン・ストーン3 マイケル・モリアーティ・オン・ザ・ピアノ

 
 
これは、正確にいうとベン・ストーンではなくてマイケル・モリアーティのカテゴリーなのですが。The Gift of Stern Angels に彼が書いていた話で、ある雑誌のための写真撮影で、ピアノを弾くところを撮ったというのです。

けっこう大がかりな撮影だったとみえます。いつもの高位裁判所前の道路にグランドピアノを据え、マイケルはタキシード姿で、実際に演奏を。

(pp. 74-75)  手筈は万全。撮影の準備がされている間、待っているためのキャンパーも用意されている。センター・ストリート60番地の裁判所の前にはピアノが置かれている。

それにしても、スチール写真の照明の準備にはなぜいつもあんなに時間がかかるのだろう?

タキシードを着るのは今週これが2回目。歌の舞台にもタキシードの場面を入れたいものだ。その合間に、シティではツイード、新しい家ではティンバーランドにリーバイス、ペンドルトンとジャケット?なんとすばらしい生活。

(中略。ジェリー・オーバックが訪ねてきて、ローレンス・オリビエの逸話を語る。マイケルはお返しにスペンサー・トレイシーの話を。)

そう、だから今夜はセンター・ストリート60番地、裁判所前のピアノの前で写真を撮ってもらって過ごす。舗道には、雨が降ったばかりのように見せるため水を撒いてある。

素敵じゃないか!

ピアノはひどい状態で、サステインペダルがロックされたままなので音が全部混じってしまうが、高音部を使って演奏すればなんとか形にすることはできた。ミニマリストニューエイジ音楽といったところ。

うわーこの光景は見たかったなぁ。ギャラリーもたくさんいたのではないかと思います。ちょっと想像してみましょうか。

裁判所前では、Law & Orderのオープニング(=シーズン1-7「執念の追及」のラスト)みたいに照明をいっぱい使って、撮影クルーが準備中。道路の反対側には大きなキャンピングカーが停まっている。ジェネレーターの唸り、クルーの叫び声。やがて準備が整うとキャンパーのドアが開いて、タキシードを着たマイケルが降りてくる。フラッシュが光る。彼はまっすぐピアノに向かい、笑みを浮かべて椅子に座ると、クルーと言葉を交わしてからおもむろに演奏を始める・・・・・

実は、ずっとそう思って演奏シーンにばかり憧れていて、雑誌そのものを探すことは考えてみませんでした。時期がはっきりわからないし、この文章の前後からは、そもそもこのときの写真が実際に掲載されたのかどうか怪しい感じだったせいもあります。

だけどストーンとお別れも書いたことだし、今週は忙しかったし、何か記念にほしいなぁと思って検索してたら、見つかったのです!在庫もあったのでさっそく注文。さて、いつ届くか?来たらまた報告します!

それまでは、Dark Towerも見ないといけないし、シーズン10の録画もたまってるし、忙しい忙しい・・・