Law & Order 3-4 The Corporate Veil  「ファミリー・ビジネス」

 
DVDで見たときは話が二転三転するので途中でついていけなくなったエピソードです。ストーンのふくれ面が可愛くて印象に残った程度でした。きょう字幕版の放送を見てやっとストーリーが把握できました。なかなか面白いじゃないですか!

ペースメーカーの不具合で少年が死んだ事件の捜査で、中古のペースメーカーのブラックマーケットが浮上。中古品の使用自体は違法じゃないというのが驚きです。使われてた電池が期限切れだった疑い。中古の医療器具販売業者を起訴。弁護士は棄却を申請。

検事局にて。ストーン「人間の創造性は、その貪欲に比例して高まる」  ロビネット「ストーンの法則?」  今日はオスカー・ワイルド?じゃないのね(笑)
ビネットも真似して法則を作りますが、あんまり受けない。「弁護人の創造性は依頼人の凶悪度に比例する」  「私のほうがいい」

判事の前でFDA係官の話を聞く。判事が謀殺罪棄却の裁定を下したとき、ストーンにフォーカスは来ていませんが、テーブルのむこうで口をとがらせてふくれ面をしてます。判事が出ていくときもその表情のまま固まっている。この場面、「可愛いストーン」リストに追加したいくらいです。

問題は電池ではなくリード線だった。捜査は一周して製造業者に戻ってくる。ほかに7件の訴訟で和解している。当時、社長の息子はただの検査技師だったが担当者としてリード線の不具合を知っていたはず。手始めに息子を起訴し、揺さぶりをかけてみよう。

息子の証言のちょっとした言葉から、母親も技術者だったことが発覚。息子は母親のことをただの主婦のように思わせてかばっていたのだ(考えてみれば、この前の証言で母親は偽証してますね)。ここからはストーンのいつもの手口。母親を起訴すると息子を脅す。息子、母親との取引を条件に父親に不利な証言をすると。

取引の交渉のため母親と息子を検事局に呼んだら、父親もやってきた。ここで起こる家族のドラマがよかったです。息子が父親に「母さんも僕もあんたのために働いてきた。その結果がこれだ」という。誰も泣いたり喚いたりしないけど、あれだけの短い場面でひとつの家族が崩壊するさまを(すでに壊れてたんだけど、最後の絆が切れるさまを)表現していてすごいと思いました。

そして父親の「わしはビジネスマンだ。取引しよう、検事」に対し、ストーンが「これは商売じゃない、あなたとは取引しない」と冷たくいう。この台詞で十分カタルシスがあって、タグ(最後の締めの場面)はなくてもいい感じでした。


(タグと言えば、裁判所のドアから出てくるストーンとロビネットを映すカメラが、後ずさりしながら先に階段に到達し、一歩、二歩と後ろ向きに階段を下りる。それ怖いからやめてくれー!って思うの私だけでしょうか。)


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ここで、いまだに真相は謎とされるマッコイ・エビ事件について続報。これ、どのエピソードかも覚えてなかったんですが、ウィキペディアにそれらしい項目があり、エビ事件はどうやらS19E21のようです。(コーシャ・セクションのある中華海鮮料理屋でのパーティ。)スーパードラマTVでは二か国語版がいま放送されてて明日(9月23日)も放送予定。ビデオデッキの調子さえよければ、録画して何と言ってるか確かめます。