Law & Order クリミナル・インテント

Law & Orderのスピンオフ・シリーズの一つです。私はシーズン1&2しか見ていないのですが、2000年―2011年だから、これも結構長く続いたシリーズだったのですね。

主役はMajor Case Squad所属のロバート・ゴーレン刑事。相棒イームズ刑事と上司のディーキンズ警部を加えた三人が警察チームで、検察はカーバー検事補一人です。話は基本的に犯人逮捕か送検まで。裁判シーンはたまにあるだけ。

L&Oプライム(無印)と比べると、社会問題よりも個人のドラマに焦点が当たっています。基本スタイルは同じで、刑事の私生活などは描かれず、ひたすら捜査。その枠の中で強い感情をいかに表現するか…というのがお題です。この制約にもかかわらず、というよりこの制約のせいで、ビンセント・ドノフリオの演技がドラマチックなものになっていると思います。

ボビー・ゴーレンとベン・ストーンのキャラクターに共通していると思うのは、俳優が自分の中に持っているダークな部分を垣間見せながら、確かな演技でそれをコントロールしていること。私のような偏ったファンが強く惹かれるのはたぶんそういうところなんでしょう。

(ストーンの場合はちょっとコントロールが怪しくなってきてますが… そしてその危うさを楽しんでいるファンの方も変態ちっくだけれども… )

CI後期シーズンはゴーレン刑事の個人的バックグラウンドに重点が移って、それについて賛否両論があるみたいです。2004年にドノフリオが過労で倒れてからは、クリス・ノスのローガン刑事と交代で出演しているらしい。(CIローガン見てません…ゴメンナサイ)

2シーズンの中から自分の中のベスト・エピソードです。

  • "The Faithful" カソリック教会での殺人。取調室でのゴーレン・ショーが見もの。ドノフリオの本領発揮?ゴーレンとカーバーの駆け引きもよかったです。そして最後は泣けました…
  • "Malignant" 教会に多額の寄付をすることで自分のアイデンティティを保っていた薬剤師。てっとり早く稼ぐために取った手段は・・・という話。奥さんをがんで亡くした男を起訴から救うために奔走するゴーレンがいい。
  • そしてもちろん、ニコール・ウォレス初登場の回"Anti-thesis"。怖いよぉニコール。目、見開きすぎだよぉ。

L&Oトリビアカーバー役のコートニー・B・バンスは、プライムのシーズン1エピソード7にちょい役(たぶんヒラの検事補)で出てます。ストーン&ロビネットと少し会話するけどクレジットは見つからない。プライムのバンビューレン警部補はCIのシーズン1エピソード20に出演。あと別のエピソードにゴーレン達がグリーン刑事から情報をもらうシーンがあったと思います。

テーマ曲はフランチャイズの中でCI初期が一番かっこいいと思います。プライムの音楽は、後期シーズンはともかく、シーズン1のテーマ曲を聞いたときはDTMのようなペコペコした音にちょっと笑ってしまった… シーズン4までに少しずつ変わって本物の楽器ぽくなりましたが。