REELTalk 2013年2月14日
バレンタイン・デーに放送されたラジオ番組です*1。政治番組なのであまりここで取り上げたくないんですが、1か所だけどうしても黙っていられないところがありまして。
これって保守派の番組で、実はマイケルは去年の8月に初めて出演して1時間近く喋ってるんです。今回は2回目ですが、別のゲストもいてマイケルの出番は15分くらいです。この日のテーマは反・妊娠中絶。5:30頃から、番組ホステスのオードリー・ルッソがきょうのゲストを紹介します。
以前から出ていただいているゲスト、エミー賞・ゴールデングローブ賞受賞の俳優、Law & Orderやその他多数の映画に出演、マイケル・モリアーティです!
(スタジオから大歓声 − ここ、音量注意)
Welcome back, Michael. It is great to have you with us.
[オードリー] ようこそ、マイケル。また出演してくれてとても嬉しいわ。
Wow, wow, I love that audience of yours. Can I take them home with me?
[マイケル] おお、観客の反応が素晴らしいね。全員うちに連れて帰ってもいい?
あうう、この声。「連れて帰ってもいい?」という子供みたいな甘ったれた口調を初めて耳にしたときは倒れそうになりました。可愛いのと、怖いのと両方で。可愛いのはもうそれだけで膝の力が抜けそうだし、怖いのはそんな声を出すのが70すぎの人物だっていう事実・・・ 久しぶりに「やっぱりマモノだわ、この人」って思いましたよ。
オードリーは前回の出演以来すっかりマイケルのファンになっているらしくて、彼が何を言ってもケタケタ笑って喜んでいます。じゃ、お持ち帰り用に詰めておくわ。 などと返している。
(一応かなりシリアスに政治問題を語る番組なのに、前回も「二人でマイケル&オードリー・ショーをやろう!」って盛り上がってました。)
しかし、なごやかに楽しいのはこの辺までで、このあとマイケルがRoe vs. Wade について語り出すと、その愛らしい口調に毒が混じり始めます。妊娠中絶反対の立場そのものは、私は積極的に支持はしなくてもその宗教的背景などを理解することはできる。だけど中絶が「国家による契約殺人、大量殺人」だと糾弾する彼の声はやっぱりファナティックとしか思えない。音声の具合が悪くてフィードバックがかかっているのがよけいな効果を追加してます(泣笑)
いったいどんな顔をして喋っているのか…怒りに目を光らせ、口をゆがめているならまだしも、もしかしたら少年のように無心な表情で語っているんじゃないかと思うとさらに恐ろしい。このあたりは本当の魔物の領域、やはり触れずにおくのがいいようで・・・